[2001.11.03]
  ネクスト・エデュケイト


 ▼オブジェクト指向の生みの親であるAlan Kay博士、教育を語る(Impress INTERNET Watch)
  http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2001/1031/kay.htm


 ……そして,そこからサイ(PSI)は,生まれるかもしれない。

 C&C振興財団はアラン・ケイ博士を招き,シンポジウムを開催した。博士は,コンピューターにはグーテンベルグの活版印刷革命と同様のインパクトがまだ起こっていないと指摘。その未来のために子供たちの教育を考えなければいけないとした。それには科学と数学,芸術の融合が必要とコメントした。

 私たちは,教育とは「個」のものだとして,実際に教育を受けてきた。クラスに何10人の生徒がいようと,それは効率化のための集団でしかない。また,共同作業で行うことがあったとしても,それは「個」に結果を求めるものでしかなかった。だが,そこに常に限界はある。

 常に繋がっていることによって成り立つ教育論はないだろうか? 自然科学も,言語学も,算数も,哲学も,すべて「個」に埋まってはいないだろうか? もし,それらの学問を,「個」から解き放したらどうなるだろうか? 最大の個である教師よりも,最小の社会であるネットワークから教わることはないだろうか? すべての答えは教科書にあるのではない。たゆたうネットワークの中で,発案があり,異議があり,独創があり,模倣があり,構築があり,破壊があり…,その中を泳ぐことによって生まれてくる答えによって築き上げられていく智慧を学んでいく教育。それは遊びに似ているかもしれない。だが,学問なんて,もともと遊びのひとつでしかないのだ。次世代の教育を,考えよう。


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